注射によるアトピー治療
当院では、アトピー性皮膚炎の治療に「注射薬デュピクセント」を導入いたします。 デュピクセント®は、たんぱく質の一種でできています。飲み薬にすると胃腸で消化・分解されてしまい、お薬としての効果を発揮できないため、注射で投与します。
注射の方法(医療従事者による注射・自己注射)
アトピー性皮膚炎の治療目標
アトピー性皮膚炎の治療では、以下のような状態を維持することを目指します。
- ①症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態
- ②軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化してもそれが続かない状態
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気ですが、良い状態を維持することが大切です。
良い状態を維持して、あなたの目標を達成しましょう。
皮膚状態の程度
アトピー性皮膚炎の治療目標
デュピクセント®の続け方
デュピクセント®の注射は、塗り薬を適切に使用しながら、医師に決められた投与量、投与スケジュールで行います。見た目に症状がなくなっても、潜在的な炎症が残っていることがあるため、寛解状態を6ヶ月維持することを目指します。
「デュピクセント」の投与について
投与できる方
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今までの治療法で十分な効果が得られない生後6ヶ月以上のアトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます。
投与できない方
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デュピクセント®に含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方
投与において注意が必要な方
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- 生ワクチンを接種する予定のある方
- 喘息等の他のアレルギー性疾患をお持ちの方
- 寄生虫感染のある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
- 高齢の方
- 小児の方
※画像・文章は「アトピー性皮膚炎患者さんへのデュピクセント®のご使用にあたって」より
一部引用しています